ふと昔散々通った喫茶店の事を思い出しました。
今はなきビブレかコアの地下一階マクドナルドのエスカレーター挟んだ向かい
店名は思い出せません。
当時もその店を名前で呼ぶ事はなかったですが看板の感じは思い出せる。昔ながらの喫茶の看板でハネのとこがシュルッと細めの漢字2文字だった。ような。。3文字かもしれませんし全く違うかもしれません
全体的にほの暗くて暖かいオレンジ色に包まれた店内はガラス張りで外から見えるけど中に入ると不思議と外の事は全く気にならない。すりガラスだったのかも。
。。
思い出していたら熱がこもってきました。
どうしてあの店に足繁く通ったんだろう
。。
ひと言でいうと空気感。
もうひと言添えるなら安心感
もっと言えば昭和のふところ
(☆∀☆)
と言いつつ大好きなメニューがありました。
私はそこでほぼ毎回ハンバーグセットを注文しました。コンソメスープと白いお皿にのったハンバーグとサラダ。とライス。
でも楽しみはハンバーグではありません。勿論美味しいのですがハンバーグはあくまで前菜。
付け合わせの千切りキャベツ、薄切りのキュウリ、トマトがハンバーグのソースと肉汁とドレッシングと絡み合ったものがとにかく旨い。旨くてそれが主。それが何よりのおかずで何よりの楽しみ。
ハンバーグソースと肉汁とドレッシングそれぞれの油分で絡む絡む深まるコク甘くて酸っぱくなって旨み倍増いや無限に旨い。いつの間にかシャキっとしたキャベツはしとしと艶々。旨味をまとわらせまくったキャベツたるや。そこに硬めのご飯。完璧です。
思い出しながらよだれが出ます。
頭の中で今食べています。
あー直にまた食べたい。。
それは叶わない。。
頭の中ではいつでも食べられるけど。。
あーやっぱり食べたい!
あの店に行きたい!
あの空気また感じたい!
マスターのコックコートと優しげな雰囲気を遠くに感じながら私はいつもテーブルを選びました。好きな席がありました。
カウンターには自分はまだまだ早い。というか欠片も思いつかなかった。あそこに座りたいとも思わなかった。
お洒落に興味津々だった中学生の頃そのお店を知ってから十数年、天神に出る時はほぼ必ず。突如なくなるまで、なくなってからも私にとって特別で大事なお店なんだなと今思いました。
自分がおそらく一番輝いていた時を知る場所。
その頃の自分を思い出すのは難しいのに、好きな店の事はありありと思い出せるものですね、どんどん出てくる。
ついでにその頃の自分を少々眺められました。
お腹がへった、ほっと一息、終わってまったり、時には本を、ひたすらぼんやり、
昔も今も喫茶店で過ごす時間が好きです。
だいたいひとりもしくは本当に仲のよい友人としか行かなかった。
お客さんの層は幅広く、当時の自分のように着飾った若い女子はじめ同じく着飾ったマダム、OL風の女性、落ち着いた男性、サラリーマン、彼女につれられて来た若い男子...etc...
を丸ごと包む温もりがありました。
入る前の今からお店に入る嬉しさと入った時のあたたかい空気感、落ち着いた暖色オレンジ、珈琲と食べ物の美味しい匂いと湯気、煙草のけむり、アイスコーヒーの細いストロー、足元のタイルは少し膨らみがあって柔らかかった全てが懐かしくてたまらない。
そういえば
珈琲をのんだ記憶はありません。
当時は珈琲の美味しさを知らなかった。
よく頼んでいたアイスコーヒーが好きだったのかも覚えてない。でもそんな事はどうでもいい。
私はあの店で過ごす時間がとにかく好きでした
はああぁ。
。。
ノスタルジ~